初心者が初心者にUE4の勉強会を開いた話

これは、総コン Advent Calendar 2017の6日目(12月6日)の記事です。

前回は活動報告というよりは自分の研究から調べたことなどの共有に近いものでしたので、今回はサークルでの活動報告を兼ねた勉強会でわかったことなどの知見を記していきたいと思います。

   

1. はじめに

先月からUE4を全く触ったことの無い人に対しての勉強会を開催しています。

周りにUE4を使っている人がほとんどいなく、授業でも取り扱われないUE4ですが、最近注目度が上がりつつあり、利用者も増えてきているのでいい機会だと思い開催し始めました。

現在までに隔週で2回開催しました。 これまでの資料はここにあります。

2. 初めて触る人に教える際に気を付けるべきこと

いきなりすべてを教え込まない

UE4ではエディタ上に様々な機能が詰め込まれています。そのすべての使い方を最初からすべて教えても内容が多すぎてパンクしてしまいます。なので、最初はその場で使う機能から教えていきました。

便利な機能がたくさん詰め込まれているので仕方ありません。

最初に教えたのは、ブループリントの使い方やビューポートの操作方法などプログラミング以外のことでした。そこから段々とプログラミング関係に入っていきます。

ブループリントはつながりを詳しく

UE4で用いられているプログラミング環境はC++のほかにブループリントというビジュアル言語があります。そこではノードどうしを繋げてプログラムをかいていくのですが、最初のうちは「どことどこを繋げたらいいのかわからない」という質問が出ました。

そこから、まず、ノードがどういった作りになっているかなどの紹介をし、色が同じであったり、形が同じなものを取り上げて説明をしました。

その後、変数の使い方(GetとSet)についてなどに入っていきます。

これによって、これまでのプログラミング経験からくる知識を使いやすくなると考えます。

文字で説明より図で説明

ビジュアル言語である以上、コードを直接貼ることはできません。

そのため、プログラムをスクリーンショットとして保存し、その上に説明を書いていく方法をとりました。 慣れてくると文字だけでもわかりはじめるのですが、最初のうちはこのスクリーンショットがとても分かりやすく役に立ちます。

上で説明したノードどうしのつながりも画像なら分かりやすいですよね。

最後にプログラム全体を見せる

どうしてもスクリーンショットを使ったスライドでは内容ごとにスライドを変えるので部分ごとの紹介になってしまいます。 そのため、最終的にどのようなプログラムが出来上がるかを見せた方が理解が深まります。

なので、ビジュアル言語を使う際は最後に参考として全体像を見せるようにした方が良いと思います。

個人で演習として触ってもらう

なかなか時間を作るのが難しいのですが、やはり理解するためには手を動かすことが大事になります。 なので、最初に例を呈示し、そのあとに似たような内容のことを作業してもらっています。 これにより、自分で考えることができ、最初は時間がかかっても段々と力がついて早くなっていくでしょう。

3. 今後の予定

ドンドン作品を作る

これまではこちら側で作るものを用意していたが、これからは毎回1作品を目指していこうと考えています。

また、作るものもみんなで案を出し合って決めていこうと思います。

みんなで勉強していく

ある程度の理解ができたら今度はみんなで輪講のような方式に変えていきたいと思っています。 おのおのが作りたい作品を作りつつ、作る過程で調べたことを共有していきたいですね。

コンテストに出す

作ったものは世の中に出していきましょう! ということでそれぞれがぷちコンなどのコンテストに出せればいいなと思っています。

4. 最後に

これまで参加していない人も次回から参加してもらって大丈夫です! ちなみに次回は12月19日の火曜日、19:00~の予定です

明日は、turtley_fmsくんの「Processingで簡単な輪郭追跡をしよう」とのことです!